フツウのこと



ある現場で池を無くす?ことになった。

正確には池自体を無くすというより、
水が溜まらないように、という要望。

このため、水勾配をつける必要がある。

でも池の縁は、不規則な石が積まれており、
口で言うほど簡単ではない。

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まずは土と砕石をある程度投入し、
メッシュと呼ばれる細い鉄筋を敷いていく。

これは後々モルタルを塗るための下地だが、
モルタルを割れにくくするため鉄筋を敷く。

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硬化する前の柔らかいモルタルを、
水勾配をとるため斜めに均す作業。

その作業をサポートするのが、この棒。

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ただの棒が、職人さんの手にかかると、
定規と呼ばれる道具に成り代わる。

均しと勾配の両方の作業を同時に行う。

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こうやって使われ、作業が進んでいく。




池の縁の高さは一様ではない。

水上側は必ず高くしなければならないが、
現在の石の天端(石の一番高いところ)が、
水下側と変わらないような所もある。

モルタルを塗る厚みは20mmは欲しい。

だが、こういう所はなかなか厳しい。

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事前の打ち合わせで、こちらの思いを伝え、

「分かりました」

と言われていたので安心していたが、
いざ現物を見るとなかなか大変そう。




ところが職人さんは、いとも簡単にモルタルの
『土手』を成形し、見事な勾配を造られる。

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「職人技ですね、さすがですわ!」

「止めてえや、手が震えるわいね」

と言って笑われた。




職人と呼ばれる人は、専門的な技術を持ち、
その道の分野では、簡単そうに作業される。

だが実際に作業すれば、それが経験を積んだ
職人技である事がすぐに分かる。

自分も幾度となくトライして、
凹んだ経験が山ほどある。




これは建築の世界に限った事ではなく、
全てとは言わないが、ほとんどの仕事に
共通して言える事だと思う。





今日の気付き

日々の積み重ねが、フツウになる







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